通勤電車の車両の値段

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通勤電車の車両の値段

2019年6月15日 

通勤電車を日々、利用している私ですが、気になって通勤電車の値段を調べてみました。

今回調べたのは、名古屋市営地下鉄の東山線を走るN1000形と鶴舞線を走るN3000形です。

東山線は、名古屋市の東の丘陵地帯に広がる住宅街から名古屋市中心部を通り名古屋の西側の中村区(豊臣秀吉の生誕の地)の住宅街を結ぶ路線距離20.6キロの第三軌条と呼ばれる集電方式を採る路線です。

東山線は、車両の長さが約15メートル、断面も一般的な車両と比べると小さく、またATO(列車自動運転装置)を備えており、車掌の乗務はなく運転手がドアの開け閉めをするのみというのが特徴の6両編成です。

N1000形

N1000形車内
N1000形車内

N1000形パンフレット
N1000形パンフレット

N1000形図面
N1000形図面

鶴舞線で使用されているN3000形は、一部は愛知県の北部の名鉄犬山線の犬山から、上小田井駅から鶴舞線に入り名古屋市中心部を通り名古屋市の東南の住宅街を通り、赤池から名鉄豊田線に入りトヨタ自動車がある豊田市駅まで走る路線です。

N3000形は、車両は20m級でJRの通勤車両とほぼ同じ大きさの6両編成です。その他、鶴舞線内はATC(列車自動制御装置)を備え、名鉄線内は名鉄のATSを備えています。

N3000形

N3000形パンフレット
N3000形パンフレット

N3000形図面
N3000形図面

そこで、気になるお値段ですが情報公開の結果、下記の内容でした。

N1000形6両編成の値段の内訳と合計(単位:円)

車体・ぎ装の製造請負 331,840,000 3億3千184万円
台車・基礎制動装置の製造請負 82,080,000 8千208万円
主動力の製造請負 21,760,000 2千176万円
駆動装置の製造請負 26,080,000 2千738万4千円
制御装置の製造請負 60,657,000 6千65万7千円
制動装置の製造請負 39,000,000 3千9百万円
補助電源装置の製造請負 18,250,000 1千916万円2千500円
冷房装置の製造請負 21,000,000 2千100万円
車両情報装置の製造請負 19,500,000 1千950万円
車内案内装置の製造請負 7,324,000 732万4千円
車内案内表示装置(液晶式)の製造請負 11,650,000 1千165万円
自動列車運転装置制御部の製造請負 3,470,000 3百64万3千500円
自動列車運転装置送受信部の製造請負 1,920,000 192万円
ATC装置の製造請負 11,400,000 1千140万円
信号装置の製造請負 18,567,200 1千856万7千2百円
合計 674,498,200 6億7千449万8千2百円
1両あたり 112,416,367 約1億1千241万円

 

N3000形6両編成の値段の内訳と合計(単位:円)

車体・ぎ装の製造請負 374,930,000 3億7千493万円
台車・基礎制動装置の製造請負 73,200,000 7千320万円
主動力の製造請負 16,992,000 1千699万2千円
駆動装置の製造請負 24,300,000 2千430万円
制御装置の製造請負 38,550,000 3千855万円
制動装置の製造請負 84,140,000 8千414万円
補助電源装置の製造請負 18,500,000 1千850万円
冷房装置の製造請負 26,640,000 2千640万円
車両情報装置の製造請負 16,864,000 1千684万円
自動列車制御装置の製造請負 14,500,000 1千450万円
案内装置の製造請負 14,588,000 1千588万円
車内案内表示装置(液晶式)の製造請負 21,880,000 2千188万円
集電装置の製造請負 4,470,000 447万円
自動列車停止装置の製造請負 2,142,000 214万2千円
空間波無線装置の製造請負 4,650,000 465万円
合計 736,346,000 7億3千634万6千円
1両あたり 122,724,333 約1億2千272万円

私としては、意外と安いと思ってみたり、この位かと思ってみたり難しいところですが、皆さんはどのように感じましたか?