Linuxでサイトをつくる webapps以外にアプリケーションを配備する

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Linuxでサイトをつくる

webapps以外にアプリケーションを配備する

2010年3月15日 

※以下の方法は,Scientific Linux 6のパッケージでTomcatをインストールした場合は,原因は現在不明ですが,実行が不可能であることを確認しております。ご注意ください。

前回、TomcatをLinuxにインストールしました。

インストールの方法として、二通り、つまり、パッケージのインストールと自らダウンロードして配備をする方法です。

何れの場合も、作成したフォルダー単位のWebアプリケーションのプロジェクトをTomcatの「webapps」内に入れてやることで、Tomcatはそのフォルダーを認識し、アプリケーションを実行することができます。その配備の方法としてWARにして配備する方法が一番適当かとも思われます。

しかし、この方法は、配備するのは良いのですが、個々のJSPファイルやサーブレットに変更が生じたときに苦労をすることになります。つまり、ファイルを一つ直すだけで、WARを作成するか、その他の方法として、まず、直したファイルをLinuxサーバーにFTPでファイルを転送して、Tomcat内のwebappsに移動するということをコマンドなどを用いて行わなければなりません。大変、面倒でWindows上で動かしている分には気になりませんが、Linuxサーバーというほぼ遠隔にあるサーバーの場合、大変、手間がかかります。

そこで、次の方法が一つの解決方法です。

XML作成を作成して、別の場所でもWebアプリケーションを動かすことができるようにするのです。

XMLの作成と配備

まず、http://localhost:8080/new/という「new」というディレクトリにwebアプリケーションのプロジェクトを配備したいと考えます。

そして、Linux上の配備したい場所としてユーザー名がwebadminで、ユーザーディレクトリが/home/webadminであったとします。そこで/home/webadmin/newというところにFTPでファイル転送をして配備したいとしておきます。

その場合、「new.xml」という名前で、次の内容の記述をしてください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Context path="/new" docBase="/home/webadmin/new" debug="0" reloadable="true" crossContext="true">
</Context>

上記のXMLを次の場所に配備してください。

パッケージインストールの場合

/etc/tomcat5/Catalina/localhost

自身でダウンロードして配備した場合

/Tomcatを配備した場所内/conf/Catalina/localhost

そしてTomcatを再起動してください。そうすると「new」を認識します。動作テストとして以前に紹介した「JSPによるTomcatの動作確認」で紹介したファイルを/home/webadmin/new以下に置いて、確認してみてください。動作するはずです。

XMLの説明

Context path="/配備するアプリケーションのパス名" docBase="配備するディレクトリ"

上記の記述は最低限必要なものとなります。

また、XMLのファイル名と配備するアプリケーションのパス名は一致していなければなりません

これで、わざわざFTPで転送したファイルをwebappsに移動しなくても済むようになりました。

次回:Apacheとの連携